世界のどこかで青空教室

2016年4月スタート‼元中学校教師による世界放浪記。人生一回きり!やりたいことやらないと♪

その全てに意味はある。〜巡礼の思い出part1〜〈スペイン③〉

どんなに寒くても、

 

どんなに眠くても、

 

朝は必ず早く起きます。

 

周りの人を起こさぬよう、荷物を外に出して支度をするんですが…

 

 

寒い…。

 

 

時にはiPhoneがマイナス気温を表示していることもありました。

 

準備が整ったらアルベルゲを出発。

 

ライトの光だけを頼りに暗がりの中を歩いて行きます。

 

綺麗な星空の下、

 

ざっ、ざっ、ざっ

 

という自分の足音だけが響く静かな時間。

 

そして、しばらくすると夜明けを迎えます。

f:id:itsutabi:20161116040504j:image

 

f:id:itsutabi:20161116040608j:image

朝日ってこんなに綺麗だったのかぁ。

 

いろんな色があるんだなぁ。

 

あったかいなぁ。

  

そして朝日に照らされて、見えなかった景色が徐々に見えてくる。

 

何だか、心が前向きになる。

 

今日も1日頑張ろう!

 

って思わせてくれる。

 

朝日って、太陽って偉大なんだなって。

 

ありがとう、太陽。

 

そんなことを毎回思っていました。

 

東京で働いているときも結構夜明け前には出勤していたはずなんです。

 

それでも朝日に感動することなんてなかった。

 

というよりも、気にしたことがなかった。

 

日本に帰っても、環境がどんなに変わっても、どんなに忙しくても、

 

こういう身近にある素敵なものに気づける心を忘れないようにしたいな。

 

 

 

さてさて、日が出てくると歩みのペースも上がって行きます。

f:id:itsutabi:20161117013628j:image

 

 

サンティアゴまでの800kmは色んな景色が待ち受けていました。

 

 

残り790km!

f:id:itsutabi:20161117015336j:image

 

山を越え、

f:id:itsutabi:20161117014720j:image

 

街を抜けていきます。

f:id:itsutabi:20161117020504j:image

 

 

歩いていると巡礼者はもちろん、地元の人たちなど様々な人たちとすれ違ったりします。

 

もちろんスペイン語で「オラ!」って挨拶をするんです。

 

ある時、現地に住んでいると思われる女性とすれ違いました。

 

僕は少し疲れていたのもあって、無表情で業務的な挨拶をしたんです。

 

でも彼女は、

 

「オラ!ブエンカミーノ!」

※ブエンカミーノは良い巡礼を!の意味。

 

って、とびっきりの笑顔で言ってくれました。

 

たったそれだけ。

 

たったそれだけなのに、

 

嬉しかった。

 

気持ちがふっと楽になった。

 

自然と僕も最高の笑顔で

 

「グラシアス!」

 

って言っていた。

 

笑顔の力。

 

挨拶の力。

 

こんなに凄かったのか。

 

自分は今まで何してたんだろう。

 

「おはよう」

 

「こんにちは」

 

「こんばんは」

 

「いただきます」

 

「ごちそうさま」

 

「ただいま」

 

「おかえり」

 

「いってきます」

 

「いってらっしゃい」

 

「ありがとう」

 

数限りなくある挨拶の言葉たち。

 

どれだけ大切にしてきたのかな。

 

言っているだけじゃなかったかな。

 

ほんの少し、そこに笑顔と気持ちを載せるだけで、

 

誰かを幸せに出来るんだ。

 

こんなことに今さら気づくことができました。

 

 

残り697km。

f:id:itsutabi:20161117020640j:image

 

立ち並ぶ風車を横目に、 

f:id:itsutabi:20161117015048j:image

 

蛇口を捻るとワインが出てくる水道を通り過ぎ、

f:id:itsutabi:20161117051949j:image

 

果てしなく続く道を進みます。

f:id:itsutabi:20161117013735j:image

 

 

毎日、昼過ぎ〜夕方にはアルベルゲという巡礼者の宿泊施設に到着してチェックインを済ませます。

 

シャワーを浴び、洗濯をし、寝床を作ってからは自由時間。

 

街を散策したり、昼寝したり、夕食を買いに行ったり、色んな人と仲良くなったり。

 

ここには10代から70代まで様々な巡礼者がいます。

 

情けない自分を変えたくて来ている人、

 

親孝行としてクリスチャンの母親を連れて一緒に歩いている人、

 

新婚旅行で来ている人、

 

仲間との最後の思い出作りに来ている人、

 

人との出会いを楽しみに来ている人、

 

生きているってことを感じたくて来ている人。

 

そんな彼らの真剣な語りに耳を傾け、そしてまた一つ学びが増えることもありますし、

 

酔っ払いやノリノリの人々に巻き込まれてよく分からないこともあります。笑

 

そして時には言葉が通じないことだってあります。

 

でも、そんなの関係ないんですね。

 

一緒にご飯を食べたら嫌でも仲良くなっちゃう。

 

そんな最高でハッピーな人たちばっかりだから!!

 

夕食や!

f:id:itsutabi:20161117030628j:image

 

ここは教会の宿。

f:id:itsutabi:20161117030638j:image 

 

ご飯を食べたらみんなで片付け!

f:id:itsutabi:20161117030707j:image

 

こんな豪華な教会で夜のお祈りをした日もあったなぁ。

f:id:itsutabi:20161117030806j:image

 

ハロウィンの日に仮装していた可愛い子どもたち♪ f:id:itsutabi:20161117044932j:image

 

 

 

残り463km。

f:id:itsutabi:20161117031010j:image

 

どこまでも広がる空を眺め、

f:id:itsutabi:20161117052426j:image

 

こんな立派な教会がある街を通り過ぎ、

f:id:itsutabi:20161117052154j:image

 

羊の丘を進んでいきます。

f:id:itsutabi:20161117052007j:image

 

何日間も歩いていれば雨の日だって、

f:id:itsutabi:20161118014846j:image

 

とんでもない風の日だってあります。

 

 

服はびっちゃびちゃ。

髪はグッシャグシャ。

靴もドロドロ。

だんだん寒くもなってくる。

 

 

別に巡礼にルールなど存在しないんです。

 

雨の日は歩かないという選択だってある。

 

それでも僕は前に進むことをやめなかった。

 

ただの自己満足だけど、負けたくなかった。

 

精一杯、自分に負けないように進む。

 

ただの負けず嫌いのバカじゃないかって?

 

そうかもしれません。笑

 

でも僕は、こうしてバカみたいに雨に突っ込んでツライことを経験しておくことは悪いことじゃないと思います。

 

ビショビショで冷え切った体を温めてくれるシャワーが最高に気持ち良かった!

 

ビショビショな僕を見てタオルを貸してくれる巡礼者の優しさ!

 

寒そうな僕のために暖かいコーヒーを作ってくれるお店の人の心遣い!

 

がんばったね!ってめっちゃ褒めてくれるおばちゃんの嬉しそうな眼差し!

 

そして翌朝、快晴の空を見て湧き上がる

「っしゃゃゃああああ!」

 という心の底からの叫び。

 

 

これら全て、雨の日に歩かなければ得られないもの。

 

雨と晴れ。

 

日向と日陰。

 

その全てに意味があるんです。

 

雨を知らなきゃ晴れている日の本当の素晴らしさを知ることはない。

 

日陰を知らなきゃ日向の本当のあたたかさを知ることはない。

 

 

ってことですよ。

 

 

いや、正確に言うと僕はそう思うようにしています。笑

 

 

そしたら、雨だって、上手くいかない日が続いたって少しは楽になれるから。

 

これは旅していても、日本で過ごしていても、いつでも一緒。

 

僕の中で心を整えるための大事な思考法のひとつです。

 

 

ドンと来い、雨!笑

f:id:itsutabi:20161118023010j:image

巡礼の思い出パート2に続きまーす♪

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村