世界のどこかで青空教室

2016年4月スタート‼元中学校教師による世界放浪記。人生一回きり!やりたいことやらないと♪

世界一と言われるフィンランドの学校を訪問して思ったこと。〈フィンランド⑤〉

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おはようございます!

 

いやいやいや・・・
ついにフィンランドの学校を訪問する日がやってきました!!
(実は前日に教授に挨拶に行ったら2秒でOKだよ!と許可もらえました。笑)

わくわく、どきどき。

世界最高峰と言われるフィンランド教育。

どんな世界が待っているんだろう。

注意)今日の記事について!!

僕はフィンランド教育について専門的に学んだことはこれっぽっちもありませんし、ただ今回訪問して思ったことや聞いたこと、さらには周りの人々から伝え聞いたことを書いているだけです。これが全てではないですし、フィンランドは学校によってかなり差異があることこそが特長です。特にちゃんと書物やデータ等を使って取材している訳ではないので、鼻くそほじりながらほぇーっと片手間に読み流す程度でお願いします。笑

 

そして何より無駄に長い!

ということで興味が無い方は読まない方が良いと思います( ´△`)

 

 

 

 

 

 

さて、まず事前にフィンランドの教育について触れておきます。

 

フィンランドは元々ソ連に経済的に依存している国でした。

しかしながらソ連崩壊後、国の経済は悲惨な状況になり、失業率も大幅に上昇し危機に瀕します。

資源も何もないフィンランド。

 

そうだ!教育だ!人材育成に投資することで国際競争に生き残っていくんだ!!

 

こういう風な思考に至ります。

そこからはみなさんご存知通り、PISAの国際調査で好成績を残し、NokiaなどのIT分野でも国際的に非常に高い競争力を手に入れていくという発展を遂げました。

 

とにかく、教育が国づくりの1番大切な要素だと皆が信じています。

そのために全ての人に等しく教育を受けるチャンスがあるべきだと考えます。

教育こそが人、そして国、世界のためになるんだと。

だからこそ、教育が本当の意味で無償で行われるわけです。

義務教育までは鉛筆やノート、文房具や学校旅行の参加費でさえ無償なんです。

高校も学費と給食費は無料、大学は学費はタダ、食事は2ユーロ程度で食べられます。

今話題の難民だって、移民だって、ちゃんと同じフィールドで同じ条件で勉強できるんです。

しかも前々回の記事で書いたようにそういった人たちに対しての特別な支援(特に語学や文化順応)も保証しています。

さらに小学校に入る前にプレスクールがあったり、中学卒業時に学習が不十分だと感じたら10年生の特別カリキュラムも用意されています。

仮に日本でこういった制度があると、

「不利になるんじゃないか?」

「変だと思われるんじゃないか?」

などといった不安がありますが、フィンランドではそれが当たり前の選択肢として扱われています。

 

僕がヘルシンキ大学で授業を受けたり色々な人の話を聞いてものすごく感じたことですが、移民にしろ、特別支援を必要とする子どもにしろ(LD、ADHDなど)、とにかく別枠として捉えないんです。むしろ全員を別枠と捉えていると言った方が正しいでしょうか?

 

他者と比較して全体を見るのではなく、「一人ひとり」を大切にするから。

 

一人ひとりの子どもが昨日の自分と比べて一歩でも進んでいればそれで良い。

 

こういう考え方なんです。

 

日本では特別支援と聞くとおおごとでネガティブに捉えられがちですが、フィンランドではその適用範囲が広く、利用する子どもも多いため、とても一般的な選択肢でポジティブに受け止められます。

 

「俺数学苦手やから特別指導受けてくるわー。」

 

「いってらっしゃーい!」

 

そして戻れるようならすぐにでも、

 

「ただいまー!」

 

「おかえりー!」

 

くらいな感覚。

 

だからこそインクルーシブ教育という、障がいを持った子どもとそうで無い子どもが一緒の教室で学ぶシステムにも取り組めるのです。

 

みんなで一緒に勉強する。

 

同じ教室で支え合うことで、違いを認め合える、支え合えるように育つのです。

 

ただしインクルーシブ教育で注意が必要なのが、ただ単に一緒に勉強させて良いわけではないんです。

そこには「教師の質」が伴わなくてはなりません。

様々な困難を抱える子どもたちを導くための専門的な知識、指導力、そして何と言っても懐の深さが必要になってきます。

そのため、教員になるためには当然マスターが必須ですし、長い教育実習の期間を設けています。

何より、日本と比較して「教員の人間性」を育むことを考えて教員養成課程が存在しているんです。

正直、日本の教員養成課程なんて・・・。いや、なんでも無いです。笑

 

僕が感じた実例としては、

 

日本ではよく「あの子は本当にどうしたもんかねぇ・・・。ADHDだってのは分かるんだけどさ。」

 

という声が職員室なんかで聞かれますが・・・

 

フィンランドでは「あの子はあの子なりに精一杯の努力をしている。大変なのは大変ですが、あの子はそれ以外の様々な場面で才能に満ち溢れているんです。そこを引き出してあげるのが私たちの役目なんです。」

 

と教員が大真面目に語るのです。

 

実際現場を経験したからこそ、僕は敢えて暴言を吐きます。

 

「それが素晴らしい思想だってことは十分理解できる。でもそんなの理想論でしかない。実際に現場で働いていたらそんな理想論をずっと言い続けられるわけがない。教師だって人間だ!!」

 

初めてその話を聞いた時、正直そう思ってしまいました。

 

でもフィンランドの教師はそういう思想を崩すことない、懐の深さ、そして豊かな人間性を持っているというのです。

 

このあたりの真相は定かではありません。

 

ただ一つ言えるのは、

 

文句ばかり言っている教師なんかより、

 

「そんな理想論を信じ続け、貫き通し、生徒の良さを引き出すことの出来る教師が誰より素晴らしい。」

 

ということ。

 

僕もいつかそんな素敵な先生になりたいと心から思った瞬間でした。

がんばろうっと。 

 

 

 

 

 

おっと、前置きが長くなりすぎました。笑

 

やっと本題です。

 

今回僕が訪問したのはエスポーというヘルシンキのすぐ隣にある街の公立中学校です。

 

 

 

まず到着すると担当の先生がご挨拶してくれました。

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簡単に僕が最初に書いたようなフィンランド教育の概要、そして「教師の地位」について説明してくれました。 

 

フィンランドでは教師が非常に尊敬されている職業だそうです。

教師の質を高め、世界でもトップレベルの教育だとフィンランド人が誇っているからこそ、医者や弁護士といった俗に言うハイステータスな職業と同等のものとして見られています。

若い世代のなりたい職業ランキングでも常に上位に君臨しており、給与も他国と比較しても高い水準で支給されています。

 

ほほぉ、良いことですね。

その循環で素敵な先生たちがどんどん生まれてくる訳ですよ。

 

正直、僕は日本で・・・

 

「なんで先生は「教師」なんかになったんですか?もったいないですよ。」

 

と言われることがしばしばありました。笑

 

教師なんかって・・・。

 

それくらい低く見られているってことですよね。悲しい。

 

 

 

さて、挨拶が済んだところで最初の授業、中学3年のヘルスケアの授業を参観しに行きました。

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廊下はこんな感じです。

 

教室はこんな感じ。※授業終了後で写っているのは大学生です。

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摂食障害についての授業で、先生がパワポを使って説明、生徒はノートをとって聞く、たまに話し合い。という何ともオーソドックスな授業スタイルでした。

 

そして次に中2の歴史の授業へ。

 

フィンランドの独立についての授業でしたが、これも同じようにオーソドックスな授業スタイル。

 

最後に中3の英語の授業を見学しました。

 

これに関しては日本のように文法や長文読解といったような進め方ではなく、英語の小説を用いて各自のペースで読み進めて問いに答えていくということをしていました。

 

驚くべきことに外で読みたい子は外で、教室で読みたい子は教室で、分からなかったら先生に聞きにくるという何とも自由なスタイル。うーん、日本じゃ考えられない・・・。

 

これらの授業を通して感じたことは・・・

 

1、全ての授業がオールイングリッシュ!!

中学校ですよ?しかもフィンランド語っていわゆるヨーロッパ系の言語じゃないので英語とはかけ離れているんです。

でもみんな割とペラペラだし、質問にもスラスラ応えています。

ここでは中学校レベルで「英語で学ぶ」という日本の大学レベル?いやもっと上のことができているわけです。

プレスクールすなわち幼稚園もしくは小学校から英語教育を充実させている結果ですね。

 

2、少人数クラス!

どのクラスも20人前後でした。(大体18くらい。多くても22人でした。)

日本では30人が目安でしょうか?ひどい場合は40近くなることもあります・・・

自分で授業をしていて実感しますが、30人を越えてくると個別のフォローが難しくなってきます。

20人前後であれば何とか全員の学習状況をしっかり把握しながら授業を進めることができるし、何より1人ひとりとコミュニケーションが取りやすい!

授業において生徒との掛け合いは1番重要なポイント!

何とも羨ましかったです。

 

3、黒板に文字を一切書かない!

じゃあどうやって生徒はノートをとるのか?

パワーポイントですね。

全教室に黒板+スマートボードがあるので先生はそれにパワポを写して板書代わりにしていました。

最早ICTの充実は当たり前ですね!

黒板はあくまで補助的な使い方。(イラストや図解など)

これは僕もぜひ真似たい!

(僕の字の汚さは天下一品なもので・・・。よく生徒から苦情を言われます。笑)

というより単純に先生が黒板に書く時間を短縮できるのでもっとクリエイティブな活動に授業時間を使えるっていうのが良いですよね!

 

ここまで褒めまくりましたが・・・

 

 

総じて、授業がぜんっぜん面白くない!!

 

 

パワポ説明➡︎ちょろっと発問➡︎生徒答える➡︎ノート書く➡︎パワポ説明・・・

 

おいおい、眠くなるぜ!!

 

パワポもう少し工夫したらどうでしょう・・・

 

もう少し活動的な時間を設けたらどうでしょう・・・

 

もう少し語りに工夫をしたらどうでしょう・・・

 

 

はっきり言います。

 

今回僕が見た授業がフィンランドの標準な授業だとしたら、

 

日本の先生方の授業の方がずっとずっとクオリティは上です!

 

 

 

ここからは僕の予想ですが・・・

 

多分フィンランドは教師の質が高いとはいえ、それが=授業力につながっているわけではないのです。

フィンランドの教育システム自体がユニークでチャレンジングで、教師や国の考え方が素敵だということなんでしょうね。

 

 

 

 

そのあとは校舎見学!

 

まずは図工室へ。

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えっ?

 

あのー、どこの工場ですかここは? 

 

 

 

 

そして家庭科室。

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あぁ、ガスコンロなんてもう使わないんですねー。

 

 

 

授業中の音楽室を見せてもらいました!!

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ギターやドラム、ボーカルセットは当たり前。

 

 

そして・・・これ何か分かります?

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音楽室なのにこれがズラーっと並んでいる訳ですよ。

圧巻の景色。

 

さらには子どもたちはみんな1台ずつiPadをもって寝転んだり、思い思いの場所でイヤホンを耳にしてiPadをタップタップ。

 

これですね、MacBookやiPadの最新アプリを駆使して作曲をしている授業なんです。

 

音楽とか詳しくないけど、

 

これすごくない!?

 

音楽の先生「私だってこんなおばさんでしょ?iPad?Mac?ってレベルだったのよ。でも急に機材が運ばれてきて研究指定校にされちゃってさーあははははは。必死で0から勉強したわよ。今は見ての通りちゃんと授業できるようになったわよー♪」

 

いや、マジですごくない!?

 

フィンランドのすごいところはこうやって新たな取り組みをガンガンとてつもないスピードで実施していること。

現場に満足することなく、今の世の中に必要なのものは何なのか?

それを見極めて常にブラッシュアップ、そして即実践。

にしても知識ゼロのおばちゃんにそんな最先端テクノロジーを使わせちゃうところは相当チャレンジング。笑

でもそれにきっちり応えているおばちゃん先生。

やはりフィンランドの先生はすげぇわ・・・。

 

 

そして待ちに待った給食タイム!

 

無料の給食とはいかなるものか。。。

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美味しい!!

これでおかわり無料なんて素敵! 

 

そんでもって最後は担当の先生との質疑応答で終了しました。

 

 

この質疑応答は色々なことがありすぎて、ここには書ききれません。

書いたら絶望的な長さになります。笑

 

なので1つだけ紹介させてください。

 

僕が感じたフィンランド教育のキーワード。

 

それは、「信頼」です。

 

フィンランドは

 

国が自治体を、

 

自治体が学校を、

 

学校が先生を、

 

そして先生が生徒を、

 

完全に信じているのです。

 

例えば、国は本当に大まかなカリキュラムしか作りません。

「大体こんな感じー。あとは現場の実情に合わせてアレンジしちゃってー。」

大丈夫、信じてるから!

 

そして自治体は、うちの自治体はこういう背景があって、こういう良いところ、問題があるから、こういう特色ある教育をしよう!!

例:iPadを全生徒1台ずつ配布、理数教育に力を入れる、時間割を子どもに作らせるなどなど

「現場教師のみなさん、こういう感じでやっていきましょう!ちなみに、いちいち言った通りにやっているか視察したり、レポート出させたり、指導計画提出させたり、そういう無駄な書類作成はしなくて良いので!そんな時間があったらもっと子どものために時間使ってください!」

大丈夫、信じてるから!

 

そして先生は、「靴下は白でワンポイント?髪の毛は眉毛にかからない?女子は髪の毛を編み込んだりしちゃダメ?靴は白を基調としたもの?ハイカット禁止?腕時計禁止?携帯持ち込み禁止?水筒はお茶か水?うーん、そういった校則はありません!」

大丈夫、信じてるから!

※度が過ぎるもの、常識の範囲を越えているものは指導します。そして、礼節の部分をしっかりと教育することはもちろんです。(室内はジャケットを脱ぐ、インナーシューズに履き替えるなど)

 

もちろん、全てを賞賛しているわけではありません。

 

実際は違うかもしれないし、上手くいっていないことも沢山あるんでしょう。

 

でも、単純にいいなぁって。

 

みんながみんなを信頼しあえるプラスの循環。

 

日本はどうしても「管理」という方式になりがちな気がして・・・。

 

これはダメ、あれもダメ。何でもかんでもダメダメダメ。

 

特にもう少し国や自治体が現場を信じて、柔軟性を持たせてくれても良いんじゃないかなって。

 

僕が知りうる限りでも、日本には本当に尊敬できる優れた先生が沢山います。

 

そういった先生が現場の現状にそぐわない色々な上からの圧力で悩んでいる場面も見たことがあります。

 

踊る大捜査線じゃないですけど、

 

「教育は会議室で行われるんじゃない!現場で行われるんだ!!」

 

ってことです。

 

学校や自治体ごとに実情にあった教育スタイルを、そしてそれをスピーディーに実施できたなら、日本も世界に誇れる教育大国になれると僕は思います。

 

 

そして教員1人ひとりも。

 

最初の方で書いたように、生徒を信じ抜く力を大切にしたい。

 

もちろん、それで裏切られたり、失敗したりすることもある。

 

でも、どんなに裏切られたって、どんなに上手くいかなくても、子どもの可能性を信じてあげたい。

 

「あいつはダメだ。あいつは無理だ。」

 

そうじゃない。

 

「あいつはこうしたら良いんじゃないかな?」

「あいつはこういう部分で素敵だよね。」

「あいつは困った生徒じゃない、困っている生徒なんだ。誰かが救いの手を差し伸べてあげなきゃ!」

 

こういう風に常に考えたい。

 

その子の良いところを見つけて、そして伸ばしてあげる。

 

子どもの持つ無限の可能性を、信じてあげる。

 

辛抱強く、いつまでも。

 

きっと最後は笑顔で。

 

そうやってみんながみんなを信頼できる教育現場になれば良いなと思ったのでした。

 

 

 

理想論かもしれません。

 

でも、上に書いたことをもう一度言います。

 

「理想論を信じ続け、貫き通し、生徒の良さを引き出すことの出来る教師が誰より素晴らしい。」

 

と僕は思うんです。

というか、僕はそういう先生になりたいです。

 

 

 

 

あーあ、ちょっと真面目に書きすぎたなー。

 

ここまで読んだ変人のあなた!?

 

ちゃんと鼻くそほじりながら片手間で読み流しました?

 

ただのペーペーのアホが書いた雑文を本気にしちゃだめですよ?

※ここ超重要。

 

 

次回からはまたアホなこといっぱい書きまーす♪

 

長文読んでいただきありがとうございました!!

 

 

リアルタイムではアイスランドに行くのでしばらくブログ更新滞りますがたぶん生きてると思いますのでー(^o^)/

では!

 

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