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世界のどこかで青空教室

2016年4月スタート‼元中学校教師による世界放浪記。人生一回きり!やりたいことやらないと♪

アンナプルナ大作戦〜下山編〜〈ネパール⑤〉

ネパール

 アンナプルナを登り終えて、翌朝。

 

宿の人によると朝はここ数日快晴で綺麗に山々が見えるから期待してねー♪とのこと。

 

いざ、起きて外を見てみると・・・

 

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めっちゃ曇。

 

おっちゃん「運悪いねぇー。一応10時まで待ってみれば??もしくは今日もここに泊まるとか?」

 

いやー、この超絶何もないベースキャンプに1日居るのかぁ・・・。

 

うーん、無理っ!

 

というか1日待って明日も曇りだったらやり切れない!!

 

ということで10時まで待って、ダメなら下山することに。

 

 

 

 

そして10時。

 

 

結果・・・。

 

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めっちゃ雲。(再)

 

 

 

 

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ネパールといえばこのタルチョー。天・風・火・水・地 を表す5色の旗が一度たなびけば、願いや祈りを風に乗せて運び、世界中に広めるといわれています。チベット仏教のものですねー。

 

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本当はこのバックに壮大なアンナプルナの山々が写るはずだったのに・・・

 

 

 

まっ、昨日の夕陽で十分っしょ!
そういう時もあるって!

 

という謎のプラス思考を発揮して、下山に挑みます。

 

 

 

だけど・・・

 

 

 

下山って・・・

 

 

 

 

超絶面倒くさっ!!

 

同じ道を戻るんでしょう?

もー飽きちゃってるよねー。

あーあー。

 

 

じゃあ速攻で下山しよう!

 

僕「ねぇねぇおっちゃん!下山って1日でできる?」

 

おっちゃん「本当に早朝出発だったらいけるかもだけど、もう10時だし、無理だねー。早くても2日。チョモロンで一泊してからじゃないと厳しいかな。普通3日かかるし!」

 

僕「分かった!じゃあ1日で下山するね!」←聞いてない。笑

 

とりあえずやってみたかったんです!!

 

 

 

装備を整え、出発。

 

全力で下ることに集中します。

 

一般的に登山では下りの怪我の方が多いです。

疲労もあるし、足を挫きやすいので注意が必要です。

 

とにかく周りの景色に目もくれず、アホみたいに一気に駆け下ります。

 

序盤はほぼ下り基調なので、割と楽勝♪

 

岩とかをたったったっった!って降りるのが何か楽しい。

 

イメージ的には、そうSASUKE。ってみんな知ってるんですかね?

中学生の頃とかめっちゃ見てたなぁ。。。

好きだったなぁー。というか筋肉番付好きだったなー。

やっぱ古舘さんのスポーツ実況はカッコいい!!

 

と、SASUKE戦法でガンガン攻めてMBC、デオラリ、ヒマラヤホテル、ドヴァンと駆け抜けます。

 

そしてどこの村でも小休憩の時に

 

「今日中に下山することは可能かな?」

 

と聞いてみると・・・

 

「いやー無理っしょ・・・。」

 

との返答。

 

その度、やっぱそうだよねー。ははははーって苦笑い。

 

なぜか悔しかった。

 

 

そして不可能って言われるたびに挑戦したくなってしまう。

 

 

 

実は僕、超ド級の負けず嫌いなんで。笑

 

いけるところまでとことん行ってやる!!

 

負けねぇからな!!

 

とは言ったものの・・・

 

 

蓄積された疲労と、急いで下ることによって引き起こされる膝へのダメージが大きく、徐々にペースが落ちてくる。

 

でも諦めたくない!!

 

シヌワで昼食をとることにして、レストランに入ります。

 

そこにいた気の良いお兄ちゃんが話しかけてきました。

 

お兄「今日はどこから来たの?」

 

僕「アンナプルナベースキャンプからだよ。」

 

お兄「で、どこまで行くんだい?」

 

僕「ポカラまで。つまり今日中に下山したいんだ。みんな無理って言うけど・・・やれるだけやってみるよ。」

 

(どうせまた無理無理言うんだろうなぁ・・・)

 

お兄「マジ!?それはすごいな!頑張れよ!」

 

そのあと、そのお兄ちゃんは僕がABCからここまでかかった時間、今の体調を詳しく聞き、ここから先のオススメルートを作成して、時間配分を計算してくれました。

そしてポカラ行きの最終ジープの時間を考慮すると・・・

 

頑張れば行ける!!

 

ということを証明して、そしてめちゃくちゃ応援してくれました。

 

 

 

 

嬉しかった。

 

とにかく嬉しかった。

 

頭ごなしに否定するんじゃなくて、ちゃんと僕の話を聞いてくれた。

 

応援して、信じてくれた。

 

誰かに自分のやりたいことを応援してもらうってこんなにも嬉しいことなんだね。

 

人の夢を否定しない。人の夢を笑わない。

 

これってすごく大事なこと。

 

人はどれだけ批判されても、どれだけバカにされても、

 

信じてくれる、応援してくれる人が1人でもいれば強くなれる。

 

世間の常識とか普通なんて所詮「その人が思う常識、普通」であってみんなに当てはまるわけじゃない。

 

相手の夢や目標をちゃんと受け取って、信じてあげて、そして本気で応援できる人になりたいと心から思った瞬間でした。

 

ありがとう。またひとつ勉強になりました。

 

 

 

その素敵なお兄ちゃんとバイバイして再出発。

 

僕は目標を達成するべく、歩みを速めていきます。

 

しかし、中々思うようにペースが上がりません。

 

膝が限界でした。

 

ついにストックを投入。少しはマシになりましたが、やはりスピードが落ちます。

 

制限時間は18時30までにシンウェという場所まで降りなければなりません。

 

今はすでに14時を回っています。急がないと・・・

 

そして僕の前に大きな壁が立ちはだかります。

 

チョモロン!!

 

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この村は行きも帰りも絶望的な登りになっていて、本当に地獄でした。

 

キツいのは登りだけじゃありません。

 

階段を必死に登る時って基本的に下を向いて登りますよね?

 

この辺りには牛さんや馬さんが大量に住んでいらっしゃいます。

 

そのため、階段を上っている時に視界に入ってくるものは・・・

 

 

 

 

 

 

 

階段に散りばめられた・・・

 

 

 

 

 

 

 

そう、ウ○コです。

 

階段を何段も登り、呼吸が乱れるわけですよ?

 

どうします!?

 

究極の選択ですよ!?

 

 

ウ○コ臭の酸素を思いっきり吸う。

 

 

もしくは

 

 

酸素を吸うことを諦める。

 

 

そんなん酸素吸うでしょうよ!?

 

 

僕の肺はウ○コ臭にまみれました。inチョモロン

※せっかく良い話だったのに急に汚い話になってすんません。笑

 

 

その後も何とか頑張って進み、ついにニューブリッジまで戻ってきました。

 

ここから兄ちゃんが言っていたシンウェまでおよそ1時間30分。

 

最終ジープは18時30分。

 

時刻は現在17時30分・・・。

 

 

絶望・・・

 

くっそー!!!

 

でも絶対諦めたくない!!

 

応援してくれた兄ちゃんだっているし、せっかくここまで頑張ってきたんだから!!

 

行けるところまで行ってやる!!

 

 

 

ダッシュ!

 

 

ダッシュ!

 

 

ダッシュ!

 

 

 

 

疲れた体に鞭を入れ、必死に前に進みます。

 

苦しくて、苦しくて吐きそうだ。

 

でも、進まないと。

 

お願いだから間に合ってくれ!

 

これじゃ、「無理」って言葉に負けたことになっちゃう。

 

「不可能」はないってこと、あの兄ちゃんと一緒に証明したいんだー!!

 

が・・・

 

突然の、、、雨。

 

神様は非情すぎる・・・

 

雨によって足場が悪くなり、スピードが出せなくなってしましました。

 

そしてその時、僕は必死さのあまり忘れていたのです。

 

ヤツを。

 

 

 

 

おっかしいなぁー、何となく右手がかゆい?痛い?おっかしいなー。

 

おっかしいなぁー、何となくお腹がかゆい?痛い?おっかしいなー。

 

・・・・

 

 

 

 

・・・・・・・

 

 

 

 

 ・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

ヒィィィィィィルルルルルルルルゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!

 

 

終わった。終わりましたよ。

 

ヒル先輩の大好きな雨ですもんね。

 

ヒル先輩最強出没スポットのニューブリッジ周辺ですもんね。

 

そうですよ。

 

今まさに、飛んで火に入る夏の虫ってやつですね。

 

あぁーキモい。

 

もう何か雨に濡れて一層黒光りしてキモス。

 

やべぇっすよ。

 

誰も助けてくれない。

 

誰も僕のリアクションを見てくれない。

 

ちっきしょー!リュックから塩を取り出している暇はない!

 

殺るしかない。

 

素手で。

 

 

あちょーーー!!!

 

 

・・・・

 

 

・・・・・・

 

 

 

・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

でたぁぁぁぁ全然取れないモード!

 

お前どんだけ俺の血吸いたいんだよ・・・・

 

 

仕方ない、思いっきり触って取ってやるよ!

 

うらぁぁっぁっぁぁぁぁ!!!

 

 

ぷちっ。

 

 

 

 

 

えっ?

 

 

 

 

 

 

 

2つにちぎれたんですけど!!

 

 

きっもーーーーーーー!!

 

 

ダメだ。

もう、耐えられない。

 

そこからは 心眼を使って、静かに目を閉じ、そして完全にがっつり触って2匹のヒル先輩を始末しました。

 

もう一度言います。

 

素手で。

 

もうね、この時点で僕の心はポッキリ折れました。 

 

夢?希望?約束?

 

知るかぁ!んなもん!

 

こっちはヒルと戦わないといけないんだぞ!

 

ヒルから逃げられるならもう何でも良い!

 

ヒル、ダメ、ゼッタイ! 

 

 

 

そうして僕はヒルに怯えながら進むあまり、スピードが最強に遅くなり、

 

まさかの日が暮れるという事態に陥ります。

 

見えねぇ。何にも見えねぇ。

 

ここでiPhoneのライトを使おうとして・・・・

 

 

 

あぁっぁぁぁぁあぁぁ!!!

 

iPhoneとデジカメをレインコートの中に入れるの忘れてた!!

 

防水じゃない普通のズボンの中にいたiPhoneちゃんとデジカメちゃんは見事に天に召されてしまいました。

 

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僕の心は先ほどポッキリ折れたと申しましたが、もはやバッキバキコッナゴナに吹き飛ばされました。

 

結果、体力的にも精神的にもボロボロの僕はトボトボ暗闇を歩き続け(一応マレーシアのジャングル用に買ったライトはあった。)シンウェで一泊することになったのでした。 

 

そして翌日、バスに乗ってポカラの街に帰ったとさ。

 

そんな5日間のアンナプルナトレッキングでした。

 

 やっぱ魔王ヒマラヤンは強かった。

 

最後の最後にがっつりやられましたね。

 

あぁ、空からiPhone降ってこないかな・・・。

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