世界のどこかで青空教室

2016年4月スタート‼元中学校教師による世界放浪記。人生一回きり!やりたいことやらないと♪

ゴミを拾って生活するということ。〜スモーキーマウンテン跡地にて〜

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スモーキーマウンテンという名称を聞いたことがありますか?

かつては海岸線に面した一漁村であったが、1954年に焼却されないゴミの投棄場になった。それ以来からマニラ市内(マニラ首都圏)で出たごみが大量に運び込まれ、ゴミの中から廃品回収を行い僅かな日銭を稼ぐ貧民(スカベンジャー)が住み着き、急速にスラム化した。 1980年代後半頃から、フィリピンの貧困の象徴として扱われるようになった。政府は、国のイメージが損なわれることを理由に閉鎖を決断。住民は、公共住宅をあてがわれ強制退去させられたが、一部の住民はスモーキー・バレーをはじめとする別の処分場周辺に移り住み、従来通りのスカベンジャーとしての生活を続けている。
Wikipediaより

僕は子どもの頃、テレビでこのゴミ山に住む女の子の特集番組を見て衝撃を受けたことを覚えています。

 

世界には学校に通うこともできず、こんな生活をしている人がいるのか・・・


自分は日本という国で育ち、いかに環境に恵まれているのかを実感した瞬間でした。

 

その後、教員になってからも何度か社会の授業でも扱ったことがあり、子どもたちと一緒にこの問題について考えたこともあります。

 

そしてその時にふと思ったのです。

 

やっぱり、自分の目で見て、自分の耳で聞いて、それを信じたい。

 

それを授業で伝えたい。

 

ということでツアーに申し込みをして行ってきました。
※ツアーに申し込まないで行くのは非常に危険かつ失礼になりますので、もし行かれる方は必ずNGOなどの団体に交渉してください。

 

 

 


午前9時。

自分の宿から待ち合わせ場所までタクシーで移動。

  

同じツアー参加者としてオランダ人の男子大学生グループ3人が先に到着していたようです。

 

20とか21歳なのに、みんなめっちゃ大人っぽい!!
身長180㎝オーバー・・・筋肉がやべぇ・・・ヒゲやべぇ・・・落ち着いた雰囲気・・・
さらに僕とも親しげに話してくれる良いヤツら。

 

くぅー、かっけぇ!!


これが欧米パワーか・・・

 

ツアースタッフのおばちゃんにも、

 

あなた一番年上なのに、可愛いわね。彼らに比べたら高校生みたいだわ♪


と言われる始末・・・。

 

ちなみに、オランダは平均身長が世界でもNO.1の国です。
男子は183㎝くらいが平均身長です。日本なんて170㎝だぜ・・・
そりゃ仕方ないさ笑

 

 

 

さて、まずオリエンテーションで色々な説明を受けます。


1、スモーキーマウンテンは政府によって閉鎖されていること。
→ただし、今でもその周辺ではゴミを拾って生活するスカベンジャーと呼ばれる人々が生活しており、今回はその人たちのスラムに行って生活を間近で見るということでした。

 

2、写真は絶対に撮らないこと。
→このNGO団体が長い年月をかけて築いた信頼関係のもとでこのツアーは開催されており、やはりそこに住む人々にとって生活を見に来るということは決して気持ちの良いものではないため、写真は撮らないで欲しいということを強く念押しされました。多分、そういう契約でツアー契約をスラムの住人としているのでしょう。
※そのため今回の記事は写真がありません。一応ネットの写真でイメージしてもらいますが、僕が撮ったものではありません。

 

 


その後、貴重品などへの注意事項を聞き、出発しました。

 

まずはスラム近くのマーケットやその周りの住居を見学します。

 
そしてついにスラム街へ。
まずは用意された長靴に履き替えます。そのスラムはインフラも当然整っていないため、ドブの水たまりがあちこちにあるのでそれで靴がドロドロにならないための策です。

 


まず入っていくとこんな感じです。

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https://m.youtube.com/watch?v=nQ_ogmgFDfgより


多くのゴミがあり、物凄い異臭が漂います。
正直、ここに1時間くらい滞在していましたが、後半は頭痛がしてきてあまりガイドさんの話を聞く余裕すらなかったです。

 


さらに奥に入っていくと、もっともっと山のようにゴミが集積していました。そして路地にはドブの沼が至る所にあり、ボウフラが湧いていたりしています。

 

そして、多くのゴミが入り交じった中からリサイクルできるペットボトルやビニール、ガラスなどを探してその日のお金を手に入れる人達がいました。

特に金属は高く売れるらしいです。

高く売れると言っても1日に稼げるのは多くて数十ペソ。

これでは生きていくのはなかなか厳しいと言わざるをえません。

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https://m.youtube.com/watch?v=nQ_ogmgFDfgより

 

 


そして何よりも驚いたのが、パグパグと呼ばれるリサイクル食品の製造を目の当たりにしたときのこと。

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 https://m.youtube.com/watch?v=nQ_ogmgFDfgより


みなさんもケンタッキー等でチキンを食べると思うのですが、多少は食べられる部分を残して捨てると思います。

ここには、フィリピンで消費されたマクドナルド、KFC、ジョリビーなどのファストフードの残飯が毎日山のように運ばれてきます。

そこに目をつけた彼らは、その残飯をかき集め、そして洗浄し、再調理して販売するのです。

そしてその地域に住む人々は10ペソ程度で購入して食べているそうです。

彼らからすれば、1回洗浄して、さらにもう一度火を通して再調理しているのだから衛生的に問題はないと言っていましたが・・・

さすがに僕もそれにはチャレンジできませんでした。

 

 

そして、街の中を歩いていると、彼らは一生懸命働いているのだということに気づかされます。
男性はある程度の年齢になればゴミの中から売れるものを必死に探してお金を稼ぐ。
10代前半のような青年から、年老いたおじいさんまで一生懸命ゴミを探して、そして見つけたものを自転車で運ぶといった仕事をしていました。
女性はニンニクを洗う?皮をむく?といった作業をしている人がたくさんいました。
彼らの一生懸命に働く姿は何か心にぐっと刺さるものがありました。

 

 

 

そして、最も予想外だったのが、子どもたちです。

 

ここに住む子どもたちは本当に楽しそうに生活しているのです。

 

みんな笑顔で走り回ってます。みんな笑顔で追いかけっこしています。
そして僕ら外国人を見かけると、ハァイ!と言ってハイタッチを求めてきます。

 

ここで生まれ育った彼らにとっては、ここの環境が当たり前なんだなぁと。


そして、僕らがここを劣悪な環境だと判断してしまうのは、僕らの生活環境が恵まれているから。

 

ここよりも良い生活環境が僕らにとっての当たり前だから。

 

「当たり前」という価値基準。

 

「当たり前」ってなんでしょうね?

 

ただひとつ言えることは、僕らは生まれた場所が日本という素晴らしい国だったからこそ、彼らと比較して何不自由無い生活が送れているということ。

 

生まれた場所が違うだけでこんなにも格差が生じる。

 

こんな不公平な世界が今の現実なんですよね。

 

しかしながら、ここで以前訪問したNGOのスタッフさんがおっしゃっていた話を思い出します。

 

本当の貧困の中を生きている子どもたちは自分が不幸だとは思っていないこともある。

なぜならその生活を当たり前だと感じ、周りの子どもも同じような生活をしているため、格差を目の当たりにすることがないから。

毎日、とにかく疲れるまで遊び、そして寝る。
さらにこういった場所には多くの世界的なNGO団体が支援をし、一応生活が送れるようになっている場合が多い。

そういったセーフティネットがあるからこそ、意外と彼らは安心して生きていくことができる。

仮にそうだとしたら、最もその格差で苦しんでいるのは、スラムに住んでいない貧困層の上位なのかもしれない。

そこの人々は学校に通うことがギリギリ可能である。

しかし、その学校では当然様々な層の子どもたちがいる。

お金持ちもいる。教室の中で嫌でも感じる格差。

自分の生活が「当たり前」ではないと気づかされる毎日。

なんで僕の制服はボロボロなんだろう?

なんで僕の家にはパソコンがないのだろう?

なんで僕の家は文房具を買えないのだろう?と。

 

「知る」ということはある意味残酷なのかもしれない。

 

いや、中途半端に「知る」ことが不幸なのだと思った。

 

多分、「知る」ことの先に「変える方法」を学ぶ必要がある。

 

教える、伝える側の責任として「希望の光」をきちんと伝えることこそ、重要なんだと思った。

 

社会科の授業をしていると、どうしても世界の負の側面を教えることに偏重してしまうことが多いです。

 

課題や問題ばかりではなく、そこにある希望の光もきちんと伝えられる先生でありたいと思いました。

 

反省です。

 

 

そして、ツアーを終えて、無事にホテルに戻りました。

一旦寝て、そして僕は敢えてマニラで最も発展している場所、グローバルシティへ行きました。

 

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この街が東京にあったとしても何の不思議もないくらい綺麗に整備されていて、大きなショッピングセンターやおしゃれなレストラン、そして多くの有名企業の入った高層ビルが立ち並んでいました。

 

あまりに大きな格差。

 

ショッピングモールを歩きながら、ただただため息が出ました。

 

自分に何ができるのか?

 

何か少しでも世界のためにできることは無いのか?

  

しかし思い出すあの場面。

 

日本にいた頃に国際協力に携わっている人とお話しする機会があって、その時に聞いた話が頭をよぎります。

 

基本的に、みんな講演やこういったツアーを経験すると国際協力に興味を持つんです。
それはとても素敵なことです。
世界の人々がよりよく暮らしていけるように活動することは絶対的に良いことです。

ただ・・・

途上国や貧しい人々を豊かな生活に改善すると、今の人口規模や資源の埋蔵量では地球は耐えうることができません。

国際協力というと、貧しい人々が私たちのような生活を送れるように支援すること。

と思いがちですが・・・

本当にその理想が実現した場合、私たちの生活レベルを下げる必要があるんです。
そのことを覚悟しておくことも大切なんですね。

 

 

という視点を説明していただきました。

 

 

こう考えると、国際協力って本当に難しい問題なんですよね。

 

はぁ・・・

 

果たして自分は覚悟できているのだろうか?

 

うん、出来ていない。

 

そんなに素敵な人間じゃ無い。

 

かと言って、じゃあシカトする?

 

それもイヤ。

 

 

 

 

 

・・・・

 

 

 

・・・・・・・

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

あぁー!!!!

 

もうこんな小難しいこと考えるのは性に合わない!!笑

 

僕、本当に頭悪いんで、体験しないと色々わからないんですよ。笑

 

 

迷ったら前へ。

 

 

 

と、言うことで、

 

国際協力をしているフィリピンのNGOでボランティアスタッフとして活動させてもらうことにしました!

 

旅はどうするの?って?

 

いや、当然やりますよ!

 

でも、ボランティアがおわってから!

 

それでは!

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