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世界のどこかで青空教室

2016年4月スタート‼元中学校教師による世界放浪記。人生一回きり!やりたいことやらないと♪

フィリピン留学⑤〜スタディツアーでフィリピン教育を学ぶ〜

フィリピン留学

先週の日曜日にDAREDEMO HEROという団体のスタディツアーに参加させていただきました。


とても勉強になったので、少しこの団体の紹介をしたいと思います。


この団体は単に貧困層の子どもたちを救うための団体ではありません。


「貧困層教育によって貧困層からフィリピンのリーダーを育成し、フィリピンを根底から変えて貧困層を無くす」

ということを長期的な視点で考えて実施しているんです。


具体的にどうするのか?


まずフィリピン教育の状況から説明します。

スタッフの方曰く、ある地区の公立小学校には約5000人の生徒がいるようです。当然、教室は満員状態、二部制だったり、無理やり狭い教室で50人を超える大人数で授業したり、当然先生も大変です。これで教育の質が保証されるかというと・・・うーん。といったところだそうです。もちろん私立もあります。ただし、私立は何百万円という入学金や授業料が課せられるため、一般家庭には到底不可能です。また、宿題がPCを使用しなければならないもの、プリントアウトしなければならないもの、中には通知表を有料で配るなんて先生もいるらしく、成績が金で買えるような状況も少なからずあるようです。


それでも公立学校に通える家は良いんです。公立といえども、ペンなどの文房具や制服類など必要なものはたくさんあります。お弁当だって毎日必要です。お金がかからないわけではありません。そのため、今にも溢れんばかりの学校ですが、それでも通えていない子どもがたくさんいるみたいです。


大きく分類すると

富裕層⇨私立へ

中堅層⇨公立へ

貧困層⇨ギリギリで学校に通える or 学校に行けず。

のようになります。





さて、みなさんだったらどうしますか?どこに支援しますか?

そして、どのように変えていきますか?






当然、貧困層の学校に通えていない子どもを救うことが最優先じゃないかと思う人も多いでしょう。もちろん、それも正論です。ただ、それは必要だけれども、それでは根本から国は変えることはできないそうです。もしそこに焦点を当てて教育支援をしたとしても、親が教育の重要性に気づいていないことが多いため、支援したお金が親の酒、ドラッグ、タバコ、ギャンブルに消えてしまうこともあるそうです。そういった家庭は、学校に行っている暇があったら子どもも働いて稼げという思考だったりします。



そこで、この団体が焦点を当てたのが、貧困層でギリギリの暮らしなのにも関わらず子どもを学校に通わせている家庭です。

なぜ、ギリギリなのに通わせているのか?

それは親が教育の重要性を理解しているからです。

しかし、ギリギリなため、給食は食べられません。制服も綺麗とは言えません。もちろんPCの宿題もできません。プリントアウトもできません。そうすると当然、先生たちから怒られます。成績は下がります。お腹も空くので授業に集中できません。こうして、ギリギリの子どもたちは追い詰められていきます。いくら勉強したくても、いくら努力しても、大きな壁が立ちはだかります。生まれた家がちょっと違うだけでこんなにも変わってしまうのか。経済格差という残酷な現実を幼いながらも突きつけられるのです。


「努力すれば夢は叶う」

その子たちにとってこの言葉は机上の空論に過ぎません。

努力したくても、自分ではない要因によって努力できないのです。


そこでこのギリギリの家庭に着目して支援を始めたのがこの団体です。

親が協力してくれる。理解を示してくれる。さらに子どもたちは頑張りたい気持ちを持っている。でも、経済的な理由が壁になっている。もしここに支援したら・・・


そう、間違いなく伸びます。


そこでこの団体では厳正な面接を経て、奨学生を選出し、支援していくことで将来的に貧困層からフィリピンのリーダーを出そうと活動しています。

例えば、昼ごはんを食べられないで水でしのぐ子どもたちはこの団体の施設で昼ごはんを食べられます。また、放課後も施設で勉強をすることができます。なぜ施設で勉強するのか?家に帰っても勉強できるような環境ではないことが多いらしいです。例えば、父親がドラッグ中毒で暴れている、両親が逃げてしまった、家に電気が無く、暗くて見えないなど・・・また、施設であればパソコンもあって宿題もこなすことができます。

お金がなければ宿題すらできないなんて・・・


また、土日は特別授業など様々な試みをしているみたいです。

特に僕が素晴らしいと思ったのは道徳と日本語です。

道徳は親子で実施するそうです。これはせっかく学んだことを親が家で実践していなければ子どもが変わらないという意味で親子で実施しているそうです。本当に素敵な取り組みです。


また、日本語の授業を実施する意味も非常に納得できる理論でした。

もちろん日本語を話すことができれば、就職や選択肢という面でアドバンテージがあることはもちろんです。しかし、それがメインではないんです。

子どもたちがほんの少し日本語を学びます。そして、スタッフが学校に巡回に行った時に日本語でその子と簡単な会話をします。



すると・・・・?



当然、周りの子どもたちは

「すげー!!なんで日本語話せるの?かっけー!教えて!」となり、

一気にその子がヒーローになります。


これがどれだけ大事なことか・・・


5000人の中で経済的には最下層だった子どもが、日本語というフィールドにおいてはトップに立つわけです。

貧困層の子どもたちは総じて自己肯定感が非常に低い場合が多いです。

でも、それが日本語というスキルを少し手にすることで変えられるのです。


子どもは何か誇れるものを持つと変わることができるのです。

何でも良い。他の人よりできること。夢中になれること。それがアイデンティティとなり、力となり、他の活動にも影響を及ぼします。目の輝きが変わるんです。これは僕も教師をしていたから分かります。子どもが自己肯定感を持てたら、あとは自分で伸びていける。そこにたどり着くまでそっと背中を押してあげるのが教師の役目だと思っています。


なんて、僕もまだまだですが・・・笑


そうして、この団体は精力的に活動を続けてきた結果、3年?4年?でなんとその地区の小学校のトップの成績とる子どもが出てきたり、いろんな方面で才能を遺憾なく発揮する子どもたちが出ているそうです。


ただ、それでもその子たちの生活が劇的に変わるわけではありません。依然として、家庭内には様々な問題が存在しています。僕が交流した子どもたちは、そんな悲壮感は一切出さず、本当に無垢で純粋で素敵な笑顔で一緒に遊んだり、勉強したりしていました。自分の置かれた現状を嘆くのでは無く、自分の夢を叶えるために勉強を毎日一生懸命頑張っている。あの子たちは勉強することが自分の状況を変える術ということを知っているんですね。なんかその純粋で一生懸命な姿に涙が出そうになりました。





さて、そんな素敵な団体のスタディツアーに参加させていただいたので、ちょっとだけどんな感じか報告しますね!


まず、最初に自己紹介ゲーム!!

子どもたちは日本語の勉強のために日本語で僕らの

名前

年齢

趣味

好きな食べ物

好きな色

を聞きます。


そして僕らが英語で同じことを聞くんです。


みんな英語が流暢でびっくり!僕がタジタジでした。笑


僕と自己紹介したアルマ君はやんちゃ盛りのお調子者で本当可愛かったです。

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アルマ君の将来の夢は船の船長になることだそうです!




リック君は最初はちょっとシャイだったけど、だんだん色々話してくれるようになりました!

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将来の夢はエンジニアになることだそうです!



ハナちゃんも、日本語をしっかり使ってちゃんと質問してくれました。

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将来の夢はナースになることだそうです!


そして、自己紹介が済んだらみんなで昼ごはん!

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アニメ、バスケ、音楽が好きみたいで

「シンゲキノキョジンー知ってる?」

「ナルトー、螺旋丸!!」

「バスケットやったことある?僕ねーダンクしてみたい!」

「マルーン5でしょ!?知ってるよー歌えるー♪」

「ジャスティンビーバーまじかっけー!」

「妖怪ウォッチの体操できるんだー♪」

とか英語で色々話してくれました。


そのあとは英語でゲーム、日本語のゲームなどを一緒にやって、フリータイム。


このフリータイム・・・

みんなで折り紙を使って色々作ってみたり

(僕は折り紙全然できません)

みんなでyoutubeでダンスしたり

(僕はネットつながらないのでyoutube使えません)

みんなでお手玉みたいのでリフティングしたり

(僕はリフティングできません)



僕にできることはないのか!!!!!?????



とりあえず、僕は腕相撲で盛り上げようと腕相撲を男の子たちと始めました。



大人気なく圧勝する僕。


そして、その子が急に腕立て伏せを始めました。


ん???


そうか、これや!!


まずは一緒に腕立て伏せしてみる。


すると全員集まってなぜか腕立て伏せをしたがる子どもたち。


試しにクラップ(拍手)腕立て伏せをしてみる。


するとみんなキャッキャしながらチャレンジするではないか!


よし、これは来たぞ!


僕「じゃあ次は足上げ腹筋な!仰向けに寝て、足をまっすぐ、少し浮かせて!」


子どもたち「オッケー!」


僕「じゃあ10カウントキープ!」


僕「10、9、8・・・」


子どもたち「キャ〜!あー!わー!」


僕「2、1、0!おわーり!じゃあ2セット目!」


子どもたち「えーーーー!!!」


他にも体幹トレーニングやバランストレーニングなど色々やりました。




ここは部活かっ!笑





とツッコミたくなる空間でしたが、めっちゃ楽しかったです。


できないものがあると、


「これどーやるの!!??」の嵐。


そして、ちょっとでもマスターすると、


「見てみて!出来たー!!!!」の嵐。


みんな出来ないと悔しいみたいで何回も何回も汗だくになってチャレンジしてました。

その姿が可愛すぎて、やっぱ子どもと関わる仕事っていいなーと思いました。


ちなみに僕も一生懸命だったので写真撮れませんでした。笑


そんなこんなで、最後は実際に子どもたちの住む街をスタッフさんに案内してもらいました。

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ここの地域は少し前まではドラッグが横行していて、腕を出せば注射してもらえるぐらいの地域だったそうです。市長さんが何とか頑張って変えて今は安定しているみたいです。



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フィリピンではバスケが大人気スポーツで、ストリートバスケ的なものがありました。でもこれ、休みだからこんなに人が多いのではなく、平日もこんな感じで大人たちもバスケしているみたいです。フィリピンの失業率の高さの象徴だそうです。また、フィリピンの人々はギャンブルが好きみたいで、1試合1試合が賭けの対象になっているそうです。



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街中のウォーターサーバー。当然水道水は飲めないので、ここのウォーターサーバーから1ペソで水を買って飲んだりするところ。



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またもや登場ネット屋さん。もうさ、ゲームしないで外で遊べよっ!!

家にパソコンが無い子はここに来て宿題をするみたいですが、こんな中で宿題をやりたく無いよね・・・



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これも単なるビンゴではなく、賭けの対象。いたるところでやっています。

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街を歩いていると、鶏がものすごく目に付きます。

最初は卵とか家畜的な感じだと思っていたら・・・


闘鶏用!!!!らしい・・・

フィリピンでは認められているギャンブルの一種で、鶏を死ぬまで戦わせるものみたいです。ちなみにめっちゃ強い鶏を持っているとステータスになるらしく、みんな血統とかも考え始めるみたいです。やばいやつだと10000ペソ、つまり2〜3万するらしいです。


戦いが始まると、鶏たちは互いに牽制しあいながら距離を縮めていく。やがて飛び上がりくちばしで、爪で軀と軀をぶつけ合う。だが、これだけではない。 世界でもっとも激しいスタイルといわれるフィリピンの闘法は、屈強に鍛え上げられた軍鶏の左足に、鋭く研いだ刃を装着させて斬り合う、まさにデスマッチの様相。 勝敗が決した後は、もはや立つことができないほどに傷ついた軍鶏の姿。敗者はそのまま絶命することもある。
実際フィリピン全土、約2,500の闘鶏場では、わずか1年の間におよそ3,000万羽の軍鶏が命を落としているという。

TABI LABOより引用

http://tabi-labo.com/103862/cock-battle/


興味持った方は是非youtubeで試合をご覧ください・・・


最後にみんなで記念写真を撮っておしまいになりました。


DAREDEMO HEROのスタッフの方々、子どもたち、一緒に参加したみなさん、ありがとうございました!!

教育は世界を変えられる方法の一つかもしれない。

そう改めて感じられた素敵な日になりました♪

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